歯科医師が2029年に約1万4000人過剰となるという推計を厚生労働省がまとめた。厚労省は文部科学省と連携し、歯学部定員の削減や国家試験の合格基準引き上げを検討する。

歯科医師は14年で約10万人おり、20年間で約2万人増えた。開業する歯科医師も多く、診療所数は約6万9000で、「（5万店超の）コンビニエンスストアより多い」と指摘される。競争激化から診療所の経営が厳しさを増す中、不必要な診療が行われたり治療が長引いたりする懸念がある。

厚労省は、将来の歯科医師の過不足を把握するため需給見通しを試算した。現行の歯科医師数や国家試験の合格者数から、将来の歯科医師数を推計。少子高齢化を踏まえた推定患者数や歯科医師が1日に診る患者数などから、必要となる歯科医師数を算定した。

1日に診る患者数を厚労省や日本歯科医師会の調査を基に3段階で想定すると、17年は3100人不足～1万5600人過剰、29年は600～1万8100人過剰と幅が出た。厚労省の有識者検討会が、中間的な想定が精緻で妥当と結論づけたため、最終的な推計値は17年で1万1300人、29年で1万4100人過剰になるとされた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161213-00010001-yomidr-sctch  より転載

昔から歯科医師の過剰な問題は指摘されていました。それでもある時期は歯科医師不足の時代があり　歯科大学の新設を推し進めていた時期もあったのです。医師は現在不足で医学部定員増をしたりしていますが　かつては歯科医師も不足気味だったのです。

都心は確かに歯科医師過剰なのですが　例えば大病院の入院患者さんは歯科無医村状態なのです。病院経営の中で不採算部門の病院歯科は閉鎖の一方ですし　その割に死因第三位には肺炎があり　その肺炎のうち多くは誤嚥性肺炎であり　口腔ケアをする歯科医師　歯科衛生士などまだまだ既存の知識と技術で生き残る手はあると思うのですが。