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タバコ(喫煙)は歯周病の原因になりますか?

喫煙者が歯周病になる危険性(=歯周病リスク)は軽い喫煙者で2~3倍、ヘビースモーカーで5~6倍も高くなるという報告があります。

歯周病は、喫煙本数や喫煙歴とも関係があります。喫煙の累積本数が増加すればするほど、歯周病の症状は悪くなっていきます。喫煙歴が長く、ヘビースモーカーであるほど歯周病への影響が強くなるということです。さらに、禁煙すると、歯周病リスクが下がることもわかっています。

喫煙が歯周病を増悪するメカニズムは次のように説明されます。

タバコの煙の中には2,000種以上の物質が含まれています。その中でも、毒性が強くて、多く含まれているニコチン、タール、一酸化炭素が三大有害物質とされています。喫煙をすると、タバコの煙に含まれる有害物質は、肺だけでなく、口の中の粘膜や歯肉からも吸収されます。口の中の粘膜や歯肉の細胞は、タバコの有害物質が障害となり、正常な機能ができなくなります。口の中の粘膜や歯肉の細胞の免疫力も低下し、正常な免疫機能がみだれます。すなわち、歯周組織の免疫担当細胞や線維芽細胞に悪影響を与えます。このような状況下では、歯周病細菌に対して局所の抵抗力が弱まるので、歯周病菌は増殖しやすくなり、歯周病の発症・進行を助けることとなると考えられています。学術的論又によっては煙草のリスク分拍では歯周病の原因細胞よりも高い。リスクを有すると結論している場合もあります。

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