歯が痛い
2017.12.20
歯が痛む。虫歯である。ズキズキを通り越して頭の芯までジンジンする。どうした案配か診療のかなわない夜、それも土曜の夜を狙い定めたように痛みが増す。虫歯菌まであまのじゃくとは
▼俳優、石原裕次郎さんの逸話が残る。小さい頃、歯が痛むと父親がアルコールを浸した脱脂綿を患部に塗ってくれたそうだ。以後、「歯が痛い」とうそを言ってはねだる。幼稚園児にして酒の味を覚えた、と
▼当方は長年の整備不良が原因だから自業自得でしかない。けれど近年は「口腔(こうくう)崩壊」とまで呼ばれる子どもがいるそうだ。虫歯が10本以上や根元しか残っていない歯が何本もあり、食べ物をかむのが難しい状態を指すという
▼長崎県では「要受診」と診断されながら59・1%の児童生徒が治療を受けていない、との調査結果を先日の本紙が伝えていた。「保護者に勧めても行かない」との報告もあったそうだ
▼経済的な事情や、仕事を休めないために診療に連れて行けない親たちがいる。貧困などの問題が子どもたちの口の中へも及んでいるかのようだ。痛む歯と過ごす1分1秒はどんなにつらいことか。周りの大人たちの注意深い関わりが必要だろう
▼福岡藩の儒学者、貝原益軒の言葉が知られている。人は歯をもって命とする故に、歯という文字をよわい(齢)とも読む-。健康はおいしくかめる元気な歯から。先人の教えを、痛みださない程度にかみしめる。
=2017/12/18付 西日本新聞朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/381050/
より抜粋
基本的には日ごろのメインテナンスなんですがどうしてもあるあるで 夜になると痛むとか忙しい時に腫れるとかになるんですよね。
年末年始の新宿区内の休日診療当番はhttp://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/file02_02_00004.html