指原莉乃が報告した目立たない歯列矯正 “普通の矯正”との違いを医師が説明
2018.12.11
「歯を出して笑うのが苦手だったので、先生方に本当に感謝です。やったー」
先日、HKT48の指原莉乃さんが、2年半に及んだ歯列矯正の装置から解放された喜びをツイートされました。指原さんはいつも自分を信じて前に向かっているイメージがあったので、笑うことを「苦手」と表現するほどのお気持ちだったことを知り、考えるところがありました。歯の悩みを抱えつつも、私たちに元気を届けてくださっていたのですね。冒頭のつぶやきは、装置を外し、治療を頑張ってきた彼女の素直な気持ちがそのまま表れていたように感じます。
ところで彼女は歯の裏側に矯正装置を付ける「舌側(ぜっそく)矯正」を行っていたようです。舌側矯正は、基本的に矯正装置の存在が外側からわかりません。この治療法により、指原さんのように常に人前に立つようなお仕事をなさっている方も見た目を気にしなくてよくなりました。
反面、装置が見づらいために少し歯磨きが難しくなります。指原さんも私たちに元気を届けてくださる一方、仕事の疲れや睡魔と闘いつつ手間をかけて歯を磨いてらっしゃったのかもしれません。
また彼女は治療開始直後にご自分のお名前である「さしはらりの」の発音をはじめ、滑舌が悪いともつぶやいてらっしゃいましたが、こちらも舌の動きが制限されることがあり、特に装置に慣れるまでは起こり得ます。装置は薄くなってきているものの、歯の裏側に付くため、食事のしにくさ、かみにくさなどを訴える方もいらっしゃいます。
舌側矯正は歯科医師にとっても見づらいため、歯の表側に装置を付ける「唇側(しんそく)矯正」よりも時間がかかります。また歯の裏側を舌で触るとデコボコしていますが、その分矯正装置の作り方も特殊で、唇側矯正よりも数十万円程度費用が高くなってしまいます。
しかし、改めて指原さんの写真を拝見すると、輝く笑顔をさらに引き立たせているのは美しい歯並びでした。うまく話せないつらさを越え、歯の痛みを「ワクワクする痛さ」とまで表現していた指原さん。彼女には治療中から既に、美しい笑顔でさらに活躍するご自身の姿がはっきり見えていたのでしょう。
◆筆者プロフィール 中塚美智子(なかつか・みちこ)大阪歯科大学医療保健学部准教授。歯科医師、労働衛生コンサルタント。「歯科医療の発展が日本を元気にする」と信じ、日々未来の歯科衛生士、歯科技工士の養成に携わっている。
より転載。
目立たない歯科矯正 これって日本でニーズが高いんですよ。欧米で一時期この舌側矯正を含めインビザライン(床矯正)とか流行っていた時期あるんですけど 舌側矯正はほぼ衰退しました。
なぜかって。欧米では歯列矯正はステータスシンボルであり それだけ自己管理をしているというアピールにつながるんです。なのでむしろ矯正装置はカラフルな物だったり目立つようにするのが一般的なんです。日本ではなぜか、目立たない矯正を希望される方が多くいらしゃいます。裏側につけると審美的メリットはありますが デメリットも随分あります。矯正機関が普通に比べて長期にわたるとか 金額的問題 等々。
お国柄でしょうかね、日本では最近セラミック矯正とかいう言葉まで出ていますが あれは 歯を並べる矯正ではなく 歯をある程度動かして前歯だけ削ってかぶせる手法です。はっきりいってあまりお勧めできません。早い 安くない 上手くない では目も当てられません。
「歯を出して笑うのが苦手だったので、先生方に本当に感謝です。やったー」
先日、HKT48の指原莉乃さんが、2年半に及んだ歯列矯正の装置から解放された喜びをツイートされました。指原さんはいつも自分を信じて前に向かっているイメージがあったので、笑うことを「苦手」と表現するほどのお気持ちだったことを知り、考えるところがありました。歯の悩みを抱えつつも、私たちに元気を届けてくださっていたのですね。冒頭のつぶやきは、装置を外し、治療を頑張ってきた彼女の素直な気持ちがそのまま表れていたように感じます。
ところで彼女は歯の裏側に矯正装置を付ける「舌側(ぜっそく)矯正」を行っていたようです。舌側矯正は、基本的に矯正装置の存在が外側からわかりません。この治療法により、指原さんのように常に人前に立つようなお仕事をなさっている方も見た目を気にしなくてよくなりました。
反面、装置が見づらいために少し歯磨きが難しくなります。指原さんも私たちに元気を届けてくださる一方、仕事の疲れや睡魔と闘いつつ手間をかけて歯を磨いてらっしゃったのかもしれません。
また彼女は治療開始直後にご自分のお名前である「さしはらりの」の発音をはじめ、滑舌が悪いともつぶやいてらっしゃいましたが、こちらも舌の動きが制限されることがあり、特に装置に慣れるまでは起こり得ます。装置は薄くなってきているものの、歯の裏側に付くため、食事のしにくさ、かみにくさなどを訴える方もいらっしゃいます。
舌側矯正は歯科医師にとっても見づらいため、歯の表側に装置を付ける「唇側(しんそく)矯正」よりも時間がかかります。また歯の裏側を舌で触るとデコボコしていますが、その分矯正装置の作り方も特殊で、唇側矯正よりも数十万円程度費用が高くなってしまいます。
しかし、改めて指原さんの写真を拝見すると、輝く笑顔をさらに引き立たせているのは美しい歯並びでした。うまく話せないつらさを越え、歯の痛みを「ワクワクする痛さ」とまで表現していた指原さん。彼女には治療中から既に、美しい笑顔でさらに活躍するご自身の姿がはっきり見えていたのでしょう。
◆筆者プロフィール 中塚美智子(なかつか・みちこ)大阪歯科大学医療保健学部准教授。歯科医師、労働衛生コンサルタント。「歯科医療の発展が日本を元気にする」と信じ、日々未来の歯科衛生士、歯科技工士の養成に携わっている。
より転載。
目立たない歯科矯正 これって日本でニーズが高いんですよ。欧米で一時期この舌側矯正を含めインビザライン(床矯正)とか流行っていた時期あるんですけど 舌側矯正はほぼ衰退しました。
なぜかって。欧米では歯列矯正はステータスシンボルであり それだけ自己管理をしているというアピールにつながるんです。なのでむしろ矯正装置はカラフルな物だったり目立つようにするのが一般的なんです。日本ではなぜか、目立たない矯正を希望される方が多くいらしゃいます。裏側につけると審美的メリットはありますが デメリットも随分あります。矯正機関が普通に比べて長期にわたるとか 金額的問題 等々。
お国柄でしょうかね、日本では最近セラミック矯正とかいう言葉まで出ていますが あれは 歯を並べる矯正ではなく 歯をある程度動かして前歯だけ削ってかぶせる手法です。はっきりいってあまりお勧めできません。早い 安くない 上手くない では目も当てられません。