「5年で7割辞めると言われる」歯科技工士、止まらない収入の二極化に「このままでは絶滅の危機」
2022.07.26
緊急提言「実態はかなりブラックです」
技工学校で定員割れ…卒業生1ケタの学校も
「このままいくと、すでに一部で起こっていることですけど、どこの技工学校を見てもなり手がいなくなる。全国規模での定員割れが深刻な問題へと発展してしまう。卒業生が1ケタの学校も普通にあります。今は中高年の技術者の方が回してくれているのが現状。歯医者さんが技工物の製作をお願いしても断られるところもちらほら出てきている。歯科技工を依頼する先がなくなります」 歯科技工士にとって、直接的なクライアントは歯科医だ。その診療報酬が上がることが、待遇改善への近道になる。国家規模の対応が求められる。 「歯科技工士の価値をいまいちど見直してほしい。歯科技工士は本来とても魅力的な職業。お口の中に装着された技工物は、見た目はもちろんのこと、咀嚼(そしゃく)機能や発語など、QOL(生活の質)の維持・向上になくてはならない技術。オーダーメードで“人口の臓器”を作ることの技術的価値と重要性に光を当ててほしい。それには待遇を改善するための予算を組んでいただく必要があります。業界の中では『歯医者が悪い』って言う人もいますけど、歯科医師が悪いわけではない。そもそも歯科医師の報酬が上がらないため、歯科技工士の報酬も上がらないという構造上の問題がある。歯科業界全体の抜本的な構造改革が待たれます」と訴えた。 □重永応樹(しげなが・まさき)1977年2月1日、鹿児島生まれ。愛知学院大学歯科技工士専門学校本科専修科卒業。国際デンタルアカデミーラボテックスクール卒業。SBI大学院大学経営管理研究科・アントレプレナー専攻。MBA(経営学修士)取得。医療法人誠真会しげなが歯科医院事務長・技工室長。
「5年で7割辞めると言われる」歯科技工士、止まらない収入の二極化に「このままでは絶滅の危機」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース より転載
我々歯科医師がお世話になっている 歯科技工士さん
我々歯科医師が口の中の型を取った後に 詰め物や被せ物 入れ歯等々を作っていただく方々です
我々歯科医師も大学学生時代 もしくは 医局員時代は自分たちでそれら制作物を作っていました。・
何故ならば それらを作ることによって 削り方や設計をもう一度見直すきっかっけになるからです
でも診療終了後に技工作業をすることになると 夜も寝られない状況になってしまうので歯科技工士さんにお願いするのです。
例えば型を採った口の中の模型を顎の運動を再現する器具に取り付けるのに小一時間
模型上でワックスを用いて詰め物や被せ物 ブリッジ等を作るのに 小一時間
ワックスで作ったものを耐火石膏のようなものに沈めて ワックスを溶かすのに 2時間弱
耐火石膏に 溶かした金属を流し込み それらを研磨して口の中に入れられるようになるまで 二時間弱
かかってしまいます。その仕事を受注してくれるのが国家資格を持つ歯科技工士さんなのです。
しかしながら一部には 保険診療というのは全国一律料金のために歯科技工士さんにダンピングを働きかける歯科医師も残念ながらいるようです。またかなりブラックに近いグレーゾーン(やっている人たちに言わせれば)では人件費の安い韓国や中国で歯科技工をやって経費をうかしている歯科技工所 歯科医院もあるように聞いています
でも日本の歯科技工士の腕は世界でも名を馳せていて 過日亡くなりましたが 桑田先生は日本で一番有名な技工士ではないでしょうか アメリカやドイツで活躍する歯科技工士さんは日本の歯科医師の数倍の給与で働いている方もいらっしゃいます
頭脳流出と一緒で歯科技工士さんも優秀な方は海外に仕事の場を求めます
当医院の歯科技工士は 保険の詰め物 被せ物専門 技工士さん 入れ歯専門の技工士さん 保険外診療のセラミック審美専門の技工士さん 保険外入れ歯専門の技工士さん と用途に応じて使い分けています。当然細分化しているので一か所に頼むよりコストがかかりますが よい歯科医療の提供には代えられません