歯削る医療機器、半数使い回し…院内感染の恐れ
2017.07.06
全国の歯科医療機関の半数近くが、歯を削る医療機器を患者ごとに交換せずに使い回している可能性があることが、2017年の厚生労働省研究班(代表=江草宏・東北大学歯学部教授)の調査でわかった。
使い回しが7割弱だった5年前の調査に比べて改善したものの、院内感染のリスクが根強く残る現状が浮き彫りになった。
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170701-OYT1T50111.html?from=ytop_top
より転載
まだまだですねぇ。
近日マスコミがこのニュースをもとに報道されていますが非常に残念です。
当医院では開業当初から 歯を削る機械はもとより 口の中に入れない入れ歯等を削る機械まで全て患者さん毎に交換して アルコールによる高圧蒸気滅菌 (消毒ではなく滅菌)しております。もちろん削るバー類も全て洗浄や消毒だけではなく全て ケミクレーブ滅菌しております。安心して頂ければ。
ハンドピースの使い回し問題の新聞報道を受ける形で、歯科の院内感染対策の費用について、塩崎厚生労働相は7月3日、来年春の診療報酬改定に向けて国の中央社会保険医療協議会で検討していく、と述べました。
とここまでは当たり前のことなのですが では極論を言うと マスコミの
皆さま 歯科のタービン(歯を削る機械)が滅菌されていない報告をしていただいたのであれば 皆様が健診や治療等で用いる 胃カメラや内視鏡はどうなっているかご承知でしょうか。
http://www.jgets.jp/CD_GL2.html
公式ガイドライン的にも 洗浄して消毒どまりなのです。
他の半数以上の歯医者さんを弁護するわけではなく 滅菌が当たり前であると思うのですが
胃カメラや内視鏡の調査の報告も是非していただきたいと思います。
もちろん歯科特有の口腔内環境というのが胃や腸と一緒かといえばそうではありませんが、飲食店でもし感染性の病気を持っている人のスプーンやフォークは洗剤で洗って終わりですよね。当医院ではあらゆるリスクを考慮して完全に患者毎の交換を行っているだけです。
何故では半数の医院ではしていないのか?
コストや手間の問題でしょうね。
一回のコストははっきりいってほぼ無視できるような金額です。
では何故コストなのでしょうか?
高圧で高温滅菌をかければ当然歯科の機材の消耗は大変激しいものになります。
あの機械新品一本で中古の程度のよい軽自動車は購入できる金額なんですよ。
毎日 毎回 高圧で高温で機材を滅菌すればそれだけ疲弊も激しく 耐用年数は多分してない歯医者さんの半分以下ではないでしょうか。
当医院は幸い歯医者一人で同一時間帯には一人しか診療をしない医院ですから
同一時間帯に何人も患者を入れて診療する医院とは違って
患者さん毎の交換が可能になるんです。
当医院は患者さん毎に全て滅菌しています。
皆さんの手袋を付けている歯医者さんに聞いてみてください。
「スタンダード プレコーション」 ってなんですか?
って。適切に応えられればその歯医者さんは滅菌に関して普通の知識を有する
当たり前の歯医者さんです。